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ここは、SDKのブログです。 日ごろ思ったことを適当に綴ります バンドやってる、関西の受験生です 音楽をメインに、おもしろかった事とかも書きます よろしければ見てやって下さい( ´ ▽ ` )
2024.04.20 Sat
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2011.07.06 Wed
~あらすじ~

剣と魔法が支配する世界。
リスキー大陸の北東に位置する小国、ハイランド。
その港町ベネットの騎士隊長をするエーリンの前に一人の男が現れる。
男は1ヶ月後に控えているモーリス軍との交戦への協力を志望。謎の男の加戦により、圧倒的な差でモーリス軍に勝利したハイランド軍。
その後、領主から謝礼金と寝床を貰ったソルは、何かを調べている様だが・・・?


~キャラクター~
エーリン・スメタナ 女
ハイランド王国の港町、ベネットの騎士隊長を勤める。23歳。バストは82。

ジョン・コーラント 男
エーリンの部下にあたる人物で、実は副隊長(後付設定)。好物は妹のつくるクッキー。

ソル 男
本作の主人公。底知れぬ実力の持ち主。十八番はバストの大きさ当て。

♪~
俺は口笛を吹きながら石畳の上を歩く。
領主との交渉が終わったのは昼過ぎだったが今ではすっかり暗くなり、草むらではコオロギが鳴いている。
肌寒さが秋を感じさせた。
ある事情で街を歩き回っていた俺は、そろそろ暗くなってきたので領主が用意してくれた宿に向けて歩みを進めている訳だ。
「それで?B82はどこまでついて来る気だ?」
俺は首をひねりながら言った。
後ろをついて来るエーリンは
「私の名はエーリン・スメタナですっ!」と、噛みつき気味に訂正してくる。
「そもそも貴方は何をやっているのですか?目的もなくフラフラと。」
「ただの散歩だっつの。お前散歩した事ねーの?」
まぁ実をいうとこの"散歩"こそが俺がこの街に来た目的だったりするのだが。
一方からかわれたエーリンは、悔しいのか俯いて石を蹴っ飛ばしている。

そうしている内に、領主に言われたらしき建物が見えてきた。
外観は西武開拓時代の"いかにも"なバーを想像して欲しい。
俺はその"いかにも"なドアを片手で押して中に入ると、やはりそこにも"いかにも"が広がっていた。
部屋のおくから半分はカウンターが占め、その中ではバーテンダーと客が話をしている。
床は板の間でできており、その上には丸い木製のテーブルが10個ほどおいてある。
その内のほとんどがうで相撲をしたり、ウェイトレスにちょっかいを出したりしている酔っ払いの中年男性でうまっていた。
天井は吹き抜けになっており、2階分の高さがある。
カウンターの横には2階の廊下に繋がる階段が設置してある。
2階部分が宿舎になっているようで、廊下がカウンターの屋根になるように突き出していて、奥には扉が5つほど並び、手前には蹴ったら倒れてしまいそうな心細い手すりがついている。
俺は酔っ払いに絡まれないよう遠回りにバーテンダーに近づいていった。
カウンターに寄りかかる状態で肘をつき、
「ソルだが、領主から聞いてるか?」と、バーテンダーに話しかける。
するとバーテンダーは「聞いておりますよ」と、営業スマイル全開だ。
俺としてはいい年のオッサンのスマイルなど嬉しくはないのだが。
「何か飲まれますか?」
「いや、いい。部屋を貸してくれ。」
「かしこまりました。」
そういうとバーテンダーは部屋の鍵を取りに少しだけこっちに背を向ける。
ホントに真っ赤なんだな・・・という呟きが聞こえた気がしないでもない。
すぐにクルッと振り返ったバーテンダーは「今夜は二人でお楽しみですか?」と、渋い声で意味深な笑みを向けてくる。
俺は何の事かと思い、にゃ?っと振り返ると
目の前に手の平があった。
バッシィ!
「最低!」
そう言うとエーリンはスタスタと帰っていく。
ついて来たのはお前の方だろぉ。
「フラれましたね。」バーテンダーはやれやれといった感じで話しかけてくる。
「だな。」俺は左頬をさすりながら返事をする。
俺はこのバーに入った時点でアイツも家に帰ったと思っていたんだが。
俺に気付かれず尾行するとはやるな。

俺は部屋でポイントの整理をしていた。
「まずいなぁ。やっぱりこれだと中心点はあそこなんだよなぁ。これぁ面倒くせぇ事になるぞ。」
俺が目を向ける窓の外には早足で家に帰るエーリンの姿があった。

エーリンは頭のてっぺんまで怒りを溜め込みながら夜道を歩いていた。
(アイツ、フラフラ歩いてると思ったら、そんな事考えてたなんて、信じらんない!)
これは単なる彼女の思い込みなんだが、乙女はそんな可能性はこれっぽっちも考えてたいないのだった。
たまたまなのか、それとも一応の領主の配慮なのか、エーリンの家はソルの宿から一直線の場所にあった。
といっても通りは違うので、迂回しないとたどり着けないが。
彼女は家へ入ると、とりあえず甲冑を脱ぎ、しっかりと立てかけた。
彼女の家は質素な作りで、正方形の部屋に、入り口から見て左奥にベット。
右奥に小さな机があり、その机の平行線に戸棚とクローゼットが置いてあった。
戸棚の上が甲冑で占領されているため、カレンダーやロウソク立てなど全ての置物が机に集中していた。
鎖かたびらをクローゼットに仕舞うと、薄手の服も一緒に仕舞ってそのままベットに向かう。
彼女はどうらや寝巻きは着ない派のようだ。
(注意しておくが下着はつけているのであしからず。)
横になった彼女は、(そろそろ剣も刃こぼれが酷くなってきた)などと、到底女の子らしくない事を考えながらも、すぐに眠りについた。

数時間後。
静かにエーリンの家のドアが空いた。
もちろん施錠はしていたが、音もなく鍵は外されてしまった様だ。
そして男が二人部屋に入って来る。
普段のエーリンなら確実にこの時点で剣をとり、男たちに切っ先を向けていただろう。
だが今日は例外だった。
まぜ彼女は目を覚まさないのか。
正解は単なる疲れである。
今日は戦があった上、ソルの登場で相当な神経を彼女は自分でも知らぬ間に使っていたのだ。
男たちは、アイコンタクトを取る。
一人は静かに剣を抜くと、エーリンに構えた。起きないように見張り、そして起きた時に脅す役である。
もう一人は床に膝をつき、皮袋を取り出すと、蓋を開けて床にたらしだした。
鉄くさい匂いが充満する。
血だ。だが人の血ではなく、羊の血である。
男はそれを使ってゆっくりと地面に円を書く。
そして円を書き終えた男は、外側に奇妙な紋章を書き足していく。
そう。魔方陣である。
彼が製作しているのは召喚用の魔方陣である。
魔方陣を書き終えた男は、もう一人に合図して、部屋を出させる。
最後に男は取り出したナイフで指を切り、指からしたたる血液を魔方陣の中心に落とした。
そして男は満足した用に笑うと、家を後にした。
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無題
もう忘れていたものかと思ってましたw
軽く不意を突かれましたよ全く…w

取り敢えず…
ま た 魔 法 陣 か
ソルがどんな感じで出てくるのかwktkしてますw
おいも 2011/07/08 22:37 編集
Re:無題
>ま た 魔 法 陣 か

オレ魔方陣なんか本編で出しましたっけ?(^^;)
もうほとんどストーリー覚えてなくて、読み直したんですよw
【 SDK 2011/07/10 23:58 】
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